DJ MIX archives (Early 2021)
あと1週間強で緊急事態宣言が解除になります。年が明けてから2ヶ月、その間敢行されたDJ現場・ブッキングは2回のみ。その分いずれの場も濃厚な内容に、特に1/9に半ばひっそりと東京を出て向かった瀬戸内某所でのパーティー”The Icaro”は忘れがたい熱量と共に脳裏に刻み込まれる、現地の皆さん満を持しての音響・濃厚接触・セラピーな、得難い場が現出していたことをここに報告します。ちなみに念のために言っておくと諸々の対策は怠らなかったため事後何の問題も起きていません。
皆さんと同じく、自分のような音楽家にとってもかなり厳しい状況が続きますが、コロナ禍に対して政治的な無策を嘆くよりも、様々な識者が言うように「元に戻らない世界・社会」を想定しながら、有効な”自助”が発動出来るよう切磋琢磨している次第です。非常にパーソナルな話ですし、そのうち野垂れ死ぬかもしれませんが、まずは自己鍛錬から土台を新たに築き、その後利他についてコミュニティについて、考え取り組めたらと思います。
そんな中、今年に入って以下の通りネット上にDJ MIX（映像もあり）がアーカイヴされました（1点だけ有料配信で配信期間終了）。5本みごとに内容が多岐に渡り、これを80年代的に言うと”スキゾ”ってことになりそうですが、全部音楽上の出来事で私というDJの感性を介して発信されている、という意味で何の問題も無いかと（昔はDJプレイが多岐に渡るのは筋が通ってない的な想像力の欠如したくだらないことを言うファシストみたいな輩がまあまあいたので言い訳してみました）。
特に直近の2本、MUSO Culture Festivalの”禅”をテーマにしたミックス、シドニーの Theory Therapyの”個人的に治癒効果を感じる音”をテーマにしたミックス、は自分としてもかなり興味深いものとなり、またDJ MIXという行為に改めてディープに対峙するものとなった。例えば”禅”という思想とDJという行為は大雑把に考えると矛盾するような対立構造が生まれそうだが、これはまず自分自身が日課として朝起きてからの瞑想を欠かさなかったことで、感覚的に繋げられるところがあった、ということ。この辺りはまた鈴木大拙の禅の本でも再読して深く考察・実践出来たら良いと思っている。
MUSO Culture Festival 2021 (ZEN themed mix)
https://soundcloud.com/clubberia/muso-culture-festival-mix-revised
Theory Therapy Mix & Interview
https://www.lowendtheorists.com/theory-therapy-mixes/theory-therapy-16-kaoru-inoue
G.I.S.M.解体新書＜第二章＞”SoniCrime TheRapy” Performance of G.I.S.M.2（配信終了・delivery expired）
https://www.dommune.com/streamings/2021/020901/
Euphony @ 0 Zero Feb 7th 2021 (on live streaming)
https://www.youtube.com/watch?v=CpKyV0KSj_o
Promotional mix for Euphony @ 0 Zero, Aoyama
https://www.mixcloud.com/KaoruInoue/euphony-012/